企業法務にお悩みの企業へのサポートに関する基礎知識や事例
■法律文書の作成
契約書に代表されるような法律文書の作成は、重要な企業法務の一つです。
法律文書の作成に際しては、まず個別具体的事例を前に、対象となる取引の本質を把握し、ステークホルダーの権利義務関係を理解することが肝要です。
そしてその後、各ステークホルダーが負担することとなる具体的リスクや万一の場合の対応策について検討していくこととなります。
法律文書の作成において最終的に企業法務が求められていることは、取引から生じるであろうリスクや法的な問題を分析・検討し、それらに対する対応策を考え、場合によっては相手方と交渉しながら、それぞれが合意できる結果を法律文書としてまとめあげていくということなのです。
■民法の改正
約120年ぶりといわれている民法の改正が行われました
「民法(債権関係)の改正に関する中間試案」とそのパブリック・メントは2013年3月に公表されました。審議のあと衆議院・参議院を通過し、2017年に成立しました。
この改正民法は、2020年4月1日より施行されることとなっています。
民法は、企業活動の主要な根拠となる法律であり、改正により大きな影響があると考えられるため、しっかりと対応していくことが必要となります。
2004年に民法はひらがな口語化されましたが、今回は再建法に関連する民法の条文の趣旨を明確化することが改正の一つの目的となっています。
こうした改正については、基本的にこれまでの規律が変更されることもなく、一部用語の変更はあるものの、企業法務においては大方反映済みといえるため、大きな影響を与えることはないと思われます。
しかしながら、もう一方の目的である、現在までに確立されてきた判例や学説の明文化は、企業法務に少なからず影響を与えることとなるでしょう。
具体的には、債務不履行による契約解除規定の変更、債務不履行による損害賠償責任についての規定の変更、瑕疵担保責任の改訂、債券の譲渡性についての規定の新設、危険負担についての規定の削除、定型約款についての規定の新設などが挙げられます。
法律事務所桃李は大阪市、新宿区、渋谷区、千代田区、目黒区、港区を中心に全国の皆様の企業法務に対するご支援をさせていただいております。
「取引先との間に販売方法に関するトラブルが発生している」といったご相談は当事務所までお気軽にご相談ください。お電話でのご相談も承っております。
お一人でお悩みにならずまずはお気軽にご連絡ください。
-
契約書作成とリーガルチェックの重要性
「契約書は、取引先が提示してくれたものをそのまま利用している。」「こちらが新しく契約書を作成する必要があるときには、以前使ったものを書き換え、使いまわしている。」このような契約書の取り扱いを行っている企業は、決して少なく […]
-
コンプライアンス体制の整備と実践
「企業のコンプライアンスについて、市民の目が厳しくなっているが、どう対応するべきなのか分からない。」「今後の自社で不祥事が起きた際に、適切な対応ができないのではないかと不安だ。」大企業をはじめとした近年の数多くの不祥事か […]
-
労務管理を弁護士に依頼する
「労務に関する世間の目が厳しくなってきているなか、自社の労務管理に問題がないか不安だ。」労務管理について、このようなお悩みをお持ちの経営職の方は少なくありません。 このページでは、企業法務に関するさまざまなキー […]
-
問題社員への対応
「職場でトラブルを抱えている社員がいるが、世間の目が厳しいこともあり、どのように対応すれば適切なのか分からない。」問題のある社員について、このようなお悩みを持ちの経営職の方は、決して少なくありません。 このペー […]
-
顧問弁護士の役割とメリット
「コンプライアンスの重要性が高まっているため、企業の法務能力を強化したいが、人材不足で思うようにいかない。」「契約書のリーガルチェックや、労働管理について相談できる弁護士が欲しいが、弁護士の選び方が分からない。」企業法務 […]
-
知的財産権に関するトラブル
知的財産権とは具体的に特許権、著作権、意匠権、商標権などがあげられ、それぞれに専用の法律が存在します。それらを総称して知的財産法という分野に大別されています。 ここではそれぞれの権利の違いと共通するトラブル発生 […]
-
請負契約と準委任契約の違い
請負契約は民法632条以下に規定があります。632条は請負契約の定義があり、「請負は、当事者の一方がある仕事を完成することを約し、相手方がその仕事の結果に対してその報酬を支払うことを約することによって、その効力を生ずる。 […]
-
不当解雇とは?従業員から訴えられた場合の対処法も併せて解説
解雇とは、使用者(会社)が、労働者の行為に法律違反があったという理由や、就業規則違反があったという理由で、一方的に雇用契約を解約することです。そして、正当な理由や根拠がない解雇を不当解雇と呼んだりします。雇用契約もお互い […]
-
退職勧奨の進め方|相手が応じない場合の対処法も併せて解説
使用者と労働者の間で成立している労働契約を解消するうえでは、労働者の身分を保護するべく、労働契約法・労働基準法において、一定の規制がされています。使用者の方から一方的に労働契約を解約する(=解雇)場合、「客観的に合理的な […]
-
内部統制システムとは?会社法における構築目的やメリットなど
会社に対する高いコンプライアンス意識が要求されている中で、会社法上の内部統制システムを構築する要請も高まっているといえます。特に、上場企業や上場を予定している企業については、その構築は必須のものとなっています。そのため、 […]